今日は全国若手市議会議員の会の千葉県ブロックの総会と研修会に参加していきました。
研修会では明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科の北大路信郷教授をお招きし「行政評価の現状、課題、今後の展開」と言う低まで講演をしていただきました。
何かと問題が指摘されている事務事業評価の問題点と、静岡県などが実践している業務棚卸の効果について聞くことができました。
事務事業と言うのは予算のついた個別の事業ごとに目標や成果を評価するもので、現在、千葉市でも導入しています。しかし、評価のための評価にすぎず、職員の負担が増すだけになっているという批判があります。
業務棚卸は自治体の行政活動を総ざらいして、目的により体系的に整理、記述することです。業務活動の「見える化」ともいいます。つまり、あるひとつの目的に近づけるためのあらゆる手段を明示し、それぞれの手段が目的達成のために、どうれだけ有効であったかを評価していきます。
と、文字で書くと非常にわかりづらいですね。
いずれも行政評価の手法のひとつです。では、何故こうした行政評価が必要なのでしょうか。
ひとつは、目的を達成するために効果的で効率的な手段で行うためです。「最小のコストで最大の効果」ということです。
もうひとつは、(むしろこちらが本質)、事業の優先順位が市民にとってわかりやすく、しかも納得してもらえるようにするためです。
例えば、「子育てしやすい地域づくり」という目的があって、その手段としては保育所や子どもルーム、幼稚園の就学補助、小児医療費の無料化などなど、小さいものから大きなものまで数限りなくあります。
その全てが重要で全てを実行したい。しかし、残念ながら予算には限りがあります。そこでどうしても、それぞれの手段について優先順位をつける必要があります。そのときに、それぞれを比較検討できるようにするために、全ての手段を示し、どれだけの費用がかかるのかを明らかにすることで、市民が本当に必要な事業はどれかを考えることができます。
ただ、現状ではこうした仕組みはありません。議会でさえも体系的に行政の業務をチェックすることができていません。
実は行政評価というのは、行政と議会の関係、市民参加、という地方自治の根幹に関わる重大なテーマなのです。


