2011年02月19日

大阪都構想と千葉

今朝のテレビ番組で橋本知事が出演して地方分権について議論をしていました。

愛知での選挙とあわせて、大阪都構想が話題になっていますが、なかなか分かりずらいものです。

特に具体的な設計図があるわけではないので、詳細の議論ができないことが原因でもあります。

橋本知事のお話を聞いていてわかったことは、大阪市を区に解体して大阪都(One大阪)としなければならない理由として、

1.大阪を中心とした市街地形成、経済圏は、大阪市よりも大きな領域に拡大しているため、大阪市の枠組みを越えた広域的な都市経営をする必要がある。

2.250万人もいる大阪市は大きすぎて基礎自治体といいながらも市民から遠い存在であるため、区長と区議会をおいてより住民に近い自治を確立する必要がある。

という2点でした。

大阪都構想自体は曖昧な部分が多すぎて評価できませんが、基本的な考え方についてはよく理解できました。

この考え方に基づいて、同じく政令市をもつ千葉で都構想が可能かどうか考えると、千葉では無理があることがわかります。

2番目について、問題意識としては私も持っていて、区議会を置くかはともかく、区役所分権はこれから住民主体のまちづくりを進めていくには必須であると思っています。

しかし1番目については、千葉だけでなく、神奈川や埼玉など関東の都市では、あてはめることができません。なぜなら関東の地方都市の中心というのは、良くも悪くも東京だからです。

東京というあまりにも巨大な都のベッドタウンとして成長してきた関東の政令市は、本当の意味でその県の中心にはなりきれないのです。例えば市川市や船橋市の市民が「千葉市が千葉県の中心だ」と実感を持って言える人はどれだけかと想像してみてください。

その一方で大阪市は、間違いなく関西の中心であり、言わずもがな大坂府の中心です。だからこそ、橋本知事が誕生するずっと前から、「都構想」というものが現れては消え、消えては現れてきたのでしょう。

千葉、神奈川、埼玉であれば、都構想のような巨大な権限をもつ行政府を作るよりも、県の権限を市町村に降ろしていって、発展的に解消する方向性が適しているかもしれません。

結局、何が言いたいのかというと、歴史や文化、地理条件によって、行政のありかたも、議会のありかたも、本来違っていいものだということです。今の自治体の制度は少し窮屈です。

私は道州制も含めて、いわいる「自治体再編論」については、それほど意味のあることだとは思っていません。

あくまでも「公が何をするべきか」からはじまって、「公がすべきそれを誰が担うべきか」を検討して、その結果として自治体の枠組みが決まるものだとおもっています。

自治体の枠組みを先に作って、そこに現在の公の仕事を振り分けるやり方では、「枠組みは変わったけれども、中身はなにも変わっていない」という結果になることが目に見えています。

枠組みを変えて「日本を変えた」と思うのは、それこそ政治家の思い上がりでしょう。
posted by 鈴木友音 at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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