2010年10月09日

「地域医療を考える」シンポジウム

今日は市の文化センターで開催された医療印シンポジウムに参加してきました。

101009_1526~02.JPG

「みんなで考えよう 千葉市の医療」と題したシンポジウムで伊関友伸先生という病院経営に関するたいへん著名な方の基調講演が行われました。

私自身も伊関先生のお話は何度も伺っていますが、いつもながら医療従事者と患者のパートナーシップにかんするお話にたいへん感銘を受けます。

伊関先生はいつも率直におっしゃるのですが、「地域医療を崩壊させるのは地域住民の責任でもある。」と一貫したお話をされます。

もちろん実際には、医師不足を招いた国の政策の失敗が一番の問題なのですが、今、現実として医師や看護師が不足、偏在している中で、地域の医療は市民が守るという意識がなければ、いつ街の病院から医師が消えてしまってもおかしくありません。

医師不足により、病院では医師の36時間勤務も少ないないということは、最近良く知られるようになりましたが、こうしてただでさえ医療現場が疲弊している中で、救急車をタクシー代わりに使ったり、本来重症患者を診る夜間休日診療にコンビニ感覚で受診されるなどで、さらに本来重症で必要な患者に医療を提供するべきが十分にできない状況にあります。

そして、必死で地域医療を支えている医師にたいして、ほんの一部の患者の心ない言葉によって気持ちがおれ、病院を去っていくということが、実際に多くあるのです。ひとりの医師が抜ければ残った医師にさらに負担がかかり、もはや診療科を維持することはできなくなります。そして気づいたときには病院が機能不全に陥っているというのが病院破綻の実態です。

その一方で住民にたいして、こうした病院の実情や、軽症は診療所と重症は病院という役割分担の中で地域医療が成立しているという仕組みをきちんと理解していただけるような機会を行政や政治の側がきちんと提供してこなかったことも考え直さなければなりません。

まずは、「知ること」が地域医療を守る第一歩です。今回のようなたいへん意義のあるシンポジウムをこれからも続けられれば、とても素晴らしいことだと思います。

最後にかかりつけ医は必ずもつようにしましょう!
posted by 鈴木友音 at 19:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/165178520

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。