2010年06月25日

議会最終日

今定例会で一番の論議を呼んだ市長提案の公共施設の値上げ案は、賛成多数で可決成立しました。

委員会で共産党とともに反対に回った自民党が、急転直下の賛成を表明しました。

昨日のブログでも書きましたが、自民党は賛否の態度を翻すにあたり、その条件ともいえる「付帯決議」を提案しました。

この提案についても、自民党のほか、公明、新政ちばなどの多数で可決されました。付帯決議自体には拘束力はなく、議会の意思として意見を付すものです。

内容としては要求項目が5つあり、

1.増収分の一部を施設の改修費に回すこと
2.指定管理者の想定を上回る増収分は市に還元できるよう協議すること
3.市民への周知徹底
4.施設のサービス向上
5.障害者など社会的弱者への減免

というものでした。

私や他会派も議会の審議の中で同種の質疑や要望を行っており、こうした内容はわざわざ付帯決議を行わなくても熊谷市長側は当然のように理解しています。

自民党は提案説明の中で、「値上げ案が唐突に出て、市民への説明が不十分」として反対したのですが、「もともと受益者負担は必要だと考えており、自分たちの本会議で反対することにより、市民に余計な混乱を招くから」という理由で賛成するとの説明でした。

自ら混乱させる種をまいといて、市民に混乱を招くから付帯決議を提案して賛成するという、まったく理解に苦しむ論理であり、納得できません。

先輩議員からの「常任委員会で付帯決議に対しての提案が一切なく、唐突にこうしたものを出すのは、議案を常任委員会で徹底審査するという千葉市議会の審議を無視した委員会軽視である」との意見はもっともなことです。

今回の値上げ案は、このブログでも何度も書いているように、施設管理費に多額の税金が投入されており、そのほんの一部を利用者にもう少しご負担していただくという内容で、税金の使い方の公平性の観点から値上げはやむを得ないものとして私は賛成しています。

一方で、利用者にとっては負担増となるため、当然、多くのご批判もあるかと思います。自民党以外で賛成した議員はそうした批判も覚悟の上で、しかし市の財政事情も考えて毅然として賛成したのです。

共産党のように、利用者に負担増を強いるべきではないという一貫した主張のもとで、値上げに反対することも、ひとつの考え方として理解できます。

残念ながら自民党は「市民のため」と言いながら、この件に限っては反対するにしても賛成するにしても一貫した主張や行動が伴っておらず、賛成するための体裁を整えるためだけに提案された「付帯決議」に、私は賛成できません。

とはいえ、自民党は千葉市の最大会派であり、最も多様な意見を持っている会派です。そうした中で会派としての市の財政事情も考えて最終的に「賛成」の意思決定し、また、市民や議会を混乱させたことに、小川幹事長が「率直にお詫び」としたことは、勇気ある行動だったと思います。
posted by 鈴木友音 at 18:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブログを拝見して傍聴の必要を強く感じ、
25日午後傍聴に行って来ました。

本当に「市民のため」の千葉市ならば、
民間や市民単位では実現推進出来ない、
最重要の事だけをやって下されば良いと思います。
又もっと早く財政状況を開示説明し
借金を減らす方向に舵取りをして欲しかった。
何でも無料でやって下さる事が
「市民のため」では無いと思います。

千葉市議会は何故今の今まで市の拡大路線の予算案を
通して来たのかと憤りを感じます。
行政は財政危機を認識し変わって来ていると感じます。
今、議会は「市民のため」に存在しているでしょうか?
Posted by ソフィア at 2010年06月27日 00:30
私が今、一番に感じていることは、これだけ厳しい財政状況で、市民にもご負担をいただいているのに、議員は報酬カットも含めて十分に市民と危機感を共有する議会になっていないことです。

来年の予算は本当に厳しい内容なることが予測されているのですから、歳費を億単位で削り、身をもって協力する姿勢が必要です。
Posted by 友音 at 2010年06月28日 17:56
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