2009年12月15日

シルバー健康入浴事業について

先日、緑区のタウンミーティングに参加して、シルバー健康入浴事業の継続を求める請願が議会の常任委員会で全会一致で可決したことについて、当該事業に疑問を持たれる方からの議会に対するご批判の声を数人から聞きました。

この事業は先日、市が実施した事務事業評価で外部委員が廃止と評価した事業です。

私のところにも、このシルバー健康入浴事業についての賛否の意見をいただいております。

この事業については、たとえば緑区、若葉区、美浜区に公衆浴場がなく不公平であるとか、無料券の本人確認が不十分であり不正な使われ方がされているのではないかという懸念もあるなど、事業の運用上、多くの問題があることは認識しています。

しかし、私はそもそも独居高齢者の外出促進という事業趣旨、銭湯でのコミュニティの醸成、また介護予防的な側面から、さらには銭湯という日本の文化を守るという意味で、決して「無駄な事業」であるから廃止すべきであるとは思いません。

ですが、そのように考えた上で、なお、今回、議会に出されたシルバー健康入浴事業の継続を求める請願には、私は反対をいたしました。反対する議員は私ひとりのようです。

では、なぜ上記のような思いにもかかわらず、反対せざるを得ないのかといえば、シルバー健康入浴事業に限らず、あらゆる事業が来年度の予算に盛り込まれるかどうかは不透明だからです。

270億円というとてつもない収支不足のなかで、来年度の予算案では、現状のまま存続できない事業が山のように出てくると容易に予測できます。

それにもかかわらず、このシルバー健康入浴事業だけが聖域で、廃止の対象にならないのだとすれば、結局、そのしわ寄せが、別の事業のカットとなって現れるにすぎません。

この極めて厳しい財政状況の中で、限りある予算の中では、事業の優先順位をつけざるをえません。

しかし、議員が優先順位を付けられるのは、あくまで行政から予算案が出た段階であり、その中で、議員としてもっと削れる事業がないのか、また削られた事業を復活させることはできないのかを精査することができます。

行政側も事務事業評価で廃止・見直しとされたから、すぐになくすということはなく、予算全体を編成する段階の中で、取捨選択をすることになります。

従って、この収支不足を解消するあらゆる手立て、選択肢は残しておくべきで、私は予算の概要すらわからない今のこの時点で、シルバー健康入浴事業に限らず、あらゆる事業について、「これだけは廃止してはならない」ということを決めるべきではないと思っています。

たった一人だけ反対するという状況は初めてのことなので、非常に迷いましたし、勇気のいることでもありましたが、私の考え方にもご理解をいただければと思います。
posted by 鈴木友音 at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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