2011年03月04日

予算議会終わる

予算議会が今日終わりました。
予算案は可決成立しました。
昨年は熊谷市長のはじめての予算で、修正可決となりましたが、今回は原案どおりでした。

以下は私が行なった予算の賛成討論です。

討論

教育未来委員会において継続審査となった議案88号を除く市長提出の全ての議案に対して賛成の立場を表明し、討論いたします。

まず、この度の予算編成過程において、中長期的に見直しを要する22事業を対象として関係団体からの意見を伺うサマーレビューを実施し、また、予算編成過程において新たに予算編成日程や財源内訳などをホームページ上で公開するなど昨年よりさらに予算編成の透明化を前進させたことを評価いたします。

さて、平成23年度予算案においても先行不透明な経済状況の中、公債費や生活保護費などの義務的経費が増加するなどで135億円の収支不足が見込まれたものの、事務事業の見直しや、職員人件費の削減、市債管理基金からの借り入れなどで穴埋めする、厳しい予算編成となりました。

その一方で、市債発行を昨年より大幅に抑制しながらもこの厳しい予算編成を乗り越えたこと、また、国の地財対策により地方交付税交付金が昨年より大幅に増額されたことなどにより、「脱・財政危機宣言」における至上命題であった実質公債費比率を25%以下に抑制する道筋が見え始め、さらに将来負担比率についても23年度末には前年度比で10ポイント程度の低下が見込まれるなど、財政再建に向けた歩みを着実なものとしており評価できるものであります。

しかし、国全体の財政悪化が急速に進む中、国債の格付けが下がることで長期金利が上昇し、また、今後の景気いかんによっては、財政再建に黄色信号を灯しかねない懸念も予想され、引き続き事務事業の見直しや、新たな財源確保に全庁あげて取り組むことを要望いたします。

特に来年度は、このたびの指定管理者の選考結果を受けて、外郭団体の抜本的な経営改革に取り組まれ、また第2次五ヵ年計画で見送られいた庁内の情報システムの刷新を確実なものとする計画を策定し、将来負担軽減のために果敢な決断と投資を実施することを期待します。

さて、23年度予算における個別の施策について、評価する点と、あわせて意見を申し上げます。

まず、子ども施策については、子ども医療費助成を小学校3年生まで拡充し県内他市と同等水準としたこと、また、国のワクチン接種緊急促進臨時交付金を活用し、子宮けいがん予防、ヒブ、小児用肺炎球菌ワクチンの接種費用の全額助成に的確に対応していること、待機児童対策として保育所の新設、定員の拡充、分園設置などで390人程度の定員を増加させる見込みであること、さらに子どもルームにおいても2施設の新設をはじめ、施設の整備・改善を行うことなど、子どもを生み育てやすい環境整備に特に財源を重点配分したことは大いに評価できます。また、児童虐待の増加など子どもたちを巡る深刻な問題が広がる中、親子のきずなを深め、すこやかな親子関係を築くきっかけづくりとなるブックスタート事業や、単なる遊びの場ではなく、信頼できる身近な大人の相談相手を提供し、公的な支援が必要な子供をセーフティネットへとつなげる子どもカフェモデル事業の実施は、家庭、地域の両面において子供たちの成長を見守ることの強化に繋がり、時機にあった予算編成であると考えます。

また、高齢者の孤立化など現代的な課題が山積するなか、新年度予算では「地域の絆の再生」として課題解決に向けた事業展開を実施することとしてます。具体的には、高齢者の孤立化を防ぎ家族の絆を再生する三世代同居等支援事業、一人暮らし高齢者の見守りにつながる地域活動に対し助成する地域見守り活動支援事業、及び支援を必要とする人々を地域住民で支えられるネットワークの構築を目指すコミュニティソーシャルワーカーの配置などです。さらに、地域力の向上のため、公共の担い手としての市民を育成する協働事業提案制度に取組み、またこうした多様な主体の活動をサポートするため住民により近い区役所の機能を充実・強化することで、地域住民との協働を主体とした地域の絆の再生に取り組まれることを期待します。

また、都市形成の施策においては、緊急雇用創出事業を活用した、保存樹林調査、緑視率調査、緑地現況調査、及び大規模公園内山林再生に取り組むこととしており、こうした取り組みを一過性のものとすることなく、政令市でありながらも街に緑とうるおいが溢れる景観形成に努め、長期的にベッドタウンとしての魅力を高めて行くことにつながるよう、来年度策定予定の新みどりと水辺の基本計画において取り組まれる要望するところであります。

さて、昨年、熊谷市長は初めて編成した予算について「未来を守る予算」であると話されました。そして、今回も財政再建を第一の目的とした予算編成となりました。しかし、こうした厳しい財政事情の中においても10年後、20年後の千葉市がさらに成熟し、希望と活気に溢れる都市であり続けるため、新しい種をまかなければなりません。その意味においては、来年度、策定される産業振興戦略や雇用マスタープランは、重要な位置づけとなることから、単なる計画にとどまらず、実現性と実効性を備えたプランとなることを要望します。さらに、予算額はきわめて少ないながらも中国の天津市、呉江市との国際経済交流、産学官の連携強化による産業振興を目的とした科学都市戦略の推進、市内の企業、学術機関ばかりでなく市外の科学関連機関の参加により市民が科学技術に触れ合える機会を創出する科学フェスタの開催が盛り込まれ、将来において千葉市の経済振興に寄与するきっかけとなることを期待します。こうした前例のない新規の予算については、効果が予測できないため、議会でも市民の中でも時には批判の的となることもあるでしょう。しかし、熊谷市長におかれましては千葉市の持つ潜在能力を信じて、世界に目を向けた経済振興に取り組み、激しさを増す国際競争の中でも活躍できる人材育成を行うべきです。人材育成に速すぎることはありません。科学都市戦略を核として次世代の人材を育てるキャリア教育を大いに推進いただくことを要望いたします。

今、少子超高齢化という人類がはじめて経験する危機に直面しています。同世代である熊谷市長は、千葉市のリーダーとして、この困難な時代を乗り切るかじ取りを市民から託されたのです。あらゆる重圧に負けず、そして失敗を恐れることなく、新しい時代を切り開くためにその手腕を存分に発揮していただくことを、最後に切望しまして、私の賛成討論といたします。
posted by 鈴木友音 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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