2010年05月13日

不適正経理

今朝の新聞でご覧になられた市民の方もいいと思いますが、昨年の8月から国の会計検査院とは別に市独自で行なっていた不正経理調査についての調査報告が公表されました。

平成15年から20年までで推計値で4億5千万強の不適切な経理処理がありました。

「推計」というのは、調査には業者の協力なども必要で、さらに範囲が広いため全てを調査することは不可能なので、一部分は推計となっているからです。

外部の公認会計士にもチェックをしていただいてるので、推計といってもほぼ間違いのない数字ではないかと思います。

「不正」ではなく「不適切」としているのは、県の不正経理のように私的な流用はなかったためです。

不適正経理の原因ですが、これはやはり公的セクターの独特な発注方法と職員のコンプライアンス意識の欠如があります。

消耗品を購入するにしても、そのへんのホームセンターで安く買ってくるというわけにはいかず、いくつかの見積りをって、競争性が確保された方法で発注しないといけません。

そうすると緊急を要するものだったり、単純に面倒だったりするので、いわいる「預け」といわれるような、業者に本来の購入品を超えた金額で注文して、業者側に余剰金をプールしてもらい、後から別の商品を買ったときに差し替えてもらうというような手法が生まれるわけです。

調達の仕組みと現場の即応性に齟齬が生じているといえます。

とはいえ、預けのような手法では当然、競争性が阻害されます。したがって、私的な流用がなかったとはいえ、それ相応に公金が無駄に使われたともいえるので、一般的な入札率と比較した場合の超過分を「返還」させるという決定がなされました。

返還金は3700万円で、管理職全員で返すそうです。一人5千円〜1万5千円程度くらいになるでしょうか。

コンプライアンスを徹底できるかどうかというのは、ほんのひと手間をしっかりできるかできないかによります。一定規模の企業であれば法務やコンプライアンス室から、うるさく言われて、しぶしぶ現場は従うという光景が毎日のように繰り返されていると思います。
posted by 鈴木友音 at 17:43| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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