新宿で開催された農業シンポジウムに参加してきました。
テーマは「温室効果ガス排出をどう削減できるのか〜農林水産分野における地球温暖化防止対策〜」というものでした。
農業と温暖化と言うと、とかく温暖化により農産物の生産に多大な影響を与え、食糧危機などを引き起こすというような側面がよく伝えられています。
しかし、実は農業を起因とする温室効果ガスの排出量は世界全体の13.4%にもなり、交通による排出量よりも多いという実態があります。
とはいえ農業は生命を維持するための食料を供給するための営みであり、一般的な産業と同じように削減すべきだとは言いがたいものがあります。
また、炭素の蓄積量は、大気が5000億トン、植物が7500億トン、土壌が1兆5千億トンとなっており、特に土壌にはかつて2兆トン蓄積されていたのですが、人間が農業を始めるなど土地利用を変化させたことにより、土壌から分解された二酸化炭素が大気へと放出されたとされています。
かつて土壌に蓄積されていた5000トンの炭素は、産業革命以降に化石燃料から排出された炭素量より多いいそうです。(時間スケールが全く違いますが・・・)
要するに植物や土壌に関わる農業の方法を変えることで、炭素を植物や土壌に相当量を戻すことができ、結果として温暖化防止に貢献できるということです。
わかりやすいのは植林や森林の管理などでしょう。木は成長過程で光合成により大気中の二酸化炭素を吸収し蓄積してくれます。従って植林を積極的に行うことが重要になります。
農業について言えば、様々な土壌や気候の条件化の下で地中の有機物が分解し二酸化炭素を放出されるのですが、農法を少し変えるなどして、分解を抑え炭素の地中への蓄積を増やすことが出来るそうです。
持続可能な農業と温暖化防止を両立するための新しい農業について様々な研究がなされているようです。


